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学 会 賞 −平成17年度−
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論文賞
星上 幸良・小林 昭男・宇多 高明・熊田 貴之
「近世における九十九里浜の形成と変形」(沿岸域学会誌Vol.17 3掲載)
本論文は、九十九里浜の歴史的変遷に関して、地形学的知見、地史と空中写真により現象を分析し、人為的改変以前と近代の人為的改変(海岸構造物設置、保安林整備、地盤沈下、浚渫等)以降に分けて海浜形成過程を論じ、自然の海岸侵食より人為的な理由による砂浜の喪失が卓越することを明らかにした。地史と空中写真を用いた分析手法の有用性も示しており、今後の沿岸域管理に極めて有用な示唆を与える論文と評価した。
論文奨励賞
該当なし
出版・文化賞
団体名:NPO法人 黒潮実感センター
NPO法人黒潮実感センターは、1998年の設立準備会発足(2002年NPO法人格取得)以来現在に至るまで、高知県柏島の里海構想に取り組んでいる。環境教育、体験学習等を通じて、人と海とが共存できる空間づくりを進めていくことが活動の主目的であり、島丸ごとを「フィールド・ミュージアム」として位置づけている点が特徴である。その活動は、環境保全だけでなく、学術振興や地域振興の分野にまで及び、地域内外、さらにはマスメディアからも高く評価されている。また、代表の神田氏を中心とする人的ネットワークは高知県内だけでなく全国に及び、「黒潮実感センター友の会」の会員は400名を越えている。さらに、この総合的な取り組みは、今後の各地における沿岸域管理を考える際の実践的なモデルであり、各地における沿岸域管理の実現への寄与が強く期待される活動団体と評価した。
出版・文化賞
団体名:琴引浜の鳴り砂を守る会
琴引浜の鳴り砂を守る会(会員:280名)は、1987年に設立され、京都府京丹後市において全国的にもその減少が危惧されている鳴き砂の保全活動に取り組んでいる。浜辺の清掃、鳴き砂保護のシンポジウム等の開催、中国やタイへの鳴き砂調査団の派遣、流入河川の水質調査や水質浄化、漂着物展の開催、浜の背後地の植林など、様々な活動を展開している。また、行政や地域内外の研究者など幅広い人的ネットワークを有し、鳴き砂保全活動を通して、地域資源の適正な管理に向けた協働体制(情報・知識共有)を実現している。さらに、海岸法改正に伴い可能になった市町村による海岸管理をいち早く実現し、地域が自律的に沿岸域を管理するという面で先進的なモデルであり、今後の沿岸域管理の実現への寄与が強く期待される活動団体と評価した。
出版・文化賞
団体名:NPO法人 庄内海岸のクロマツ林をたたえる会
NPO法人庄内海岸のクロマツ林をたたえる会(会員:130名)は、2001年に設立(2003年NPO法人格取得)され、山形県庄内地方の300年にわたり植林された30kmを超える広大な海岸林であるクロマツ林保全に取り組んでいる。会員が自らの所属組織を越えて活動していることが特徴であり、地域住民や地元小中学校・高校と協働したクロマツ林保全のボランティア活動や、各種普及啓発活動を展開している。また、クロマツ林に関する多様な団体のコーディネータ機能も果たしており、同地域の海岸林保全の実践に大きく貢献している。さらに、異なる行政主体を含む国・県・市町村・NPOの協働を実現するための新しい試みは、多様な主体がかかわる沿岸域管理のモデルとしての実績を上げつつあり、他地域の取り組みへの寄与が強く期待される活動団体と評価した。
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